キジムナーは古樹や大木に棲む沖縄の精霊です

キジムナーはだいたいウスクの古い木からやってきます。

ガジュマルの古い木から来ることもあればユウナの古い木にもいるようですし、

チャーギの精であるという人もいます。


沖縄のやんばるではブナガヤといい、古いクンブーギー(蜜柑)の木にいると言います。


キジムナーには男も女もいるのですが、男のヒトを襲うのは女のキジムナーで、

女のヒトを襲うのは男のキジムナーなのだそうです。

また、キジムナーの十二支とヒトの十二支が一致したときに襲われるらしいです。

もっとも、キジムナーにヒトを襲うつもりがあるのかどうかは分かりません。

出会った人の話では、姿は子供のようでも顔にはしわがあるのだそうで、

赤茶色の髪はボサボサでほこりだらけだと言います。

キジムナーは一度ひとつの木に住みつくとそれが切り倒されるまで住み続けます。

最近めっきり少なくなったのは、戦争や森林の開発かもしれません。


でもね、まだまだ棲んでいると思いますよ。

森や山に入ったらよ〜く耳を澄ませてみて下さいね。

ヒトとお話がしたいキジムナーが出てくるかもしれませんよ。




八重山のユイピトゥガナシ、宮古のマズムン、沖縄のキジムナー、奄美のケンムンには、

共通して山から木を運び、家作りを手伝うという性格があります。

八重山では、家の落成式の時には、

木の精であるユイピトゥガナシを招待する風習が今も伝えられています。

古い文献では、船板を山から伐り出す時に曳かせたという

国頭の次郎・五郎もキジムナーの系譜のようですし、

奄美のケンムンの前身であるカワタロ・山ワロにも、

きこりに従って木を担いで加勢したという説明がなされています。

鳩間島では昔、豊年祭にマラタリミルクといって、

可愛いチンチンを出した幼児たちが弥勒神のお供として登場し、

その幼児たちはカムラーマ、すなわちキジムナーと呼ばれていました。

八重山のユイピトゥガナシ、宮古のマズムン、沖縄のキジムナー、奄美のケンムンが北上すると、

本土の河童になるという説もあります。